結婚への前向きな意識、しかし経済的余裕が影響―リンクバル 恋愛・結婚に関する意識と実態調査 2024

鏡を見る女性

株式会社リンクバル(本社:東京都中央区、代表取締役社長:吉弘和正)は、街コンジャパンなどの運営を通じて、日本国内で恋愛や結婚に対する意識と実態に関する詳細なデータを収集しています。この度、リンクバルは「恋愛・結婚に関する意識と実態調査 2024」を実施し、その結果を公表しました。調査は2023年12月15日から2024年1月12日にかけて、リンクバルのサービス利用者を対象に行われました。本調査は、特にZ世代および25~29歳の若年層を中心に、結婚に前向きな意識を持つ人の割合が高いことを明らかにしました。しかし、金銭的な余裕の有無がその意欲に大きく影響していることも判明しました。

恋愛と結婚への前向きな意識

調査結果の一つとして、特に注目されたのは、Z世代および25~29歳の若者の間で、結婚に対する肯定的な意識が高いことが明らかになりました。全体の87.8%が結婚に前向きであると回答し、その中でも特に、Z世代と25~29歳の層では88%が結婚に対して肯定的であることが判明しました。この結果は、若年層の間で恋愛や結婚に対する意欲が高いことを示しています。しかし、恋愛や結婚に前向きである一方で、金銭的な余裕がないと感じている独身男女は半数以上に上り、経済状況が恋愛や結婚に対する意欲に大きく影響している実態が浮き彫りになりました。

恋愛と結婚の分離意識

調査では、恋愛と結婚を別物と考える意見が約60%という結果が得られ、恋愛と結婚の間には一定の隔たりがあるとの認識が浮かび上がりました。この考え方は、結婚に対してより現実的な条件、例えば経済力や価値観の一致などを重視する傾向につながっています。結婚と恋愛を同一視しないこの見解は、現代人が直面する恋愛や結婚に関する課題への深い理解を示しています。

恋愛・結婚相手に求める条件

独身男女が恋愛・結婚相手に求める条件に関しても興味深い結果が得られました。経済力よりも対話力や価値観の一致など、相手の内面を重視する傾向が明らかになりました。特に独身女性が結婚相手に求める最低年収として「400万円~」と回答したのに対し、男性は「こだわらない」とする傾向にあり、男女間で異なる結婚に対する期待が浮き彫りになりました。

結婚後の生活と子どもに対する考え

調査はまた、結婚後の生活や子どもを持つことに対する意識についても詳細なデータを提供しました。Z世代および25~29歳の層の約60.5%が子どもを持つことに前向きであり、金銭面の心配がなければさらに多くの人が子どもを持ちたいと考えていることがわかりました。これは、経済的な不安が若者の家族計画に大きな影響を与えていることを示しています。

家事・育児の分担

共働きの家庭が約7割を占める現代において、家事や育児の分担についても興味深いデータが得られました。理想は「平等に分担」することであるものの、実際には「時間がある方が多く分担」している状況が多いようです。この結果からは、家事や育児におけるジェンダー平等への意識と現実のギャップがうかがえます。

まとめ

リンクバルによるこの調査は、恋愛や結婚に対する現代日本人の複雑な意識と実態を浮き彫りにしました。経済的な余裕が恋愛や結婚に対する意欲に大きく影響していること、恋愛と結婚を別物と捉える傾向、そして家族計画や家事・育児分担に関する現代的な課題が明らかになりました。これらの結果は、社会や政策においてこれらの課題にどう対処していくか、今後の議論のための重要な基礎資料を提供しています。