結婚したい職業1位「公務員」 モテる理由は安定?

結婚式のイメージ

法人会員向けに与信管理クラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本太一、以下リスモン)は2023年6月28日、「この企業に勤める人と結婚したいランキング」の調査結果を発表しました。調査は13回目で、1位には8年連続で「公務員」がランクインしました。ランキングとともに人気の職業の特徴を紹介します。

調査は2023年4月27日~28日に、インターネットで実施されました。調査対象者は20~59歳の男女で800人から回答を得たそうです。まずはランキングを5位から紹介します。

5位 グーグル(Google)

5位は世界中で最も利用されている検索エンジン「グーグル(Google)」でした。個人的には「1位で良いんじゃ無いの?」とも感じますが……笑。外資系企業ということもあり、アメリカ本社の平均年収は2650万円、グーグルジャパンでも平均年収は1550万円と言われています。いまやネット界を牛耳る大企業に成長し、待遇も世界トップクラス。グーグルは日本企業的な意識があり、雇用を守る意識も強いという話もありますが、外資系企業なので経営状況によっては部署事人員カットというのもあり得ます。こうした点がランクを落とす要因になったのかも知れません。

4位 パナソニック

4位は「パナソニック」でした。正直意外な結果です。平均年収は758万円。グーグルには劣る物の国内の平均賃金を大きく超えています。日本を代表する事業家・松下幸之助が創業し、一代で一流企業にまで成長させました。かつて拠点を構えた大阪市福島区の商店街には「出世街道」という名前まで付けられているそうです。エアコンや洗濯機といったいわゆる「白物家電」の分野で強いイメージがありますが、なぜ4位に入ったのかは調査結果からでは分かりませんでした。

3位 トヨタ自動車

3位は「トヨタ自動車」でした。こちらも世界に名前が知られる一流車メーカーです。平均年収は857万円。海外でも人気が高いため、近年の円安はトヨタ自動車にとっては追い風となり、2022年度の決算では売り上げは37兆円を超え、過去最高を記録しました。

2位 地方公務員

2位は「地方公務員」でした。平均年収は664万円と言われています。ただし、勤め先の自治体によって給与には差があり、都道府県別にみると東京都が733万円で最も高く、大阪府704万円、神奈川県701万円という結果らしいです。逆に低い地域では、沖縄県596万円、青森県597万円、高知県598万円と言われています。地方公務員の仕事はとても安定しているように見えますが、地域によっては過去に財政破綻が起きたケースもあります。日本は今後、人口減が確実視されており、特に大都市から距離のある地方都市などは厳しい展開が予想されています。

1位 国家公務員

1位は「国家公務員」でした。平均年収は650万円と言われています。「えっ?地方公務員より、低くない?」と思われるかも知れませんが、恐らくこの調査に回答した人たちのイメージする国家公務員Ⅰ種のキャリア官僚のことと思われます。Ⅰ種の公務員は出世が早く、30代で約700万円、40代で1300万円と言われています。事務方のトップとされる事務次官は2500万円らしいです。すごいですね。

重視されるポイントは「安定」

さて、ここまで人気の職種をランキング形式で紹介しました。これらに共通するポイントはどこにあるのでしょうか?今回の調査項目にあった「重視するポイント」から考察してみましょう。

回答数が最も多く、約半数が「重視している」と答えたのが「給与額」でした。ただ、単純に給与額が高ければ高い方が良い、という訳でもなさそうです。

次に重視されているのが「雇用形態」でした。正社員なのか、フリーなのか、ということでしょうか。起業や兼業という選択肢を選ぶ人も増えていますが、正社員人気は健在のようです。

3番目は「土日休み、有給が取得しやすい」でした。恋人と休日を楽しみたいと考えている人には大事なポイントですよね。ちなみに4番目は「福利厚生」、5番目は「勤務地」でした。

もう、ここまで来ると分かりますよね。今回のランキングで上位に上がってきたのは「安定しているイメージがある企業」ということでした。

年収500万が一つの区切り

最後に、このアンケートのなかで気になったデータをご紹介します。

結婚相手が勤める企業の重視するポイントとして、約半数が回答した「給与額」ですが、一つのポイントが年収500万円となりそうです。こちらのアンケートでは、未婚女性の49%が「500万円以上」を選択していました。

給与で仕事の軽重が決まる訳ではありません。ですが、これから婚活をされる方は、未婚女性の2人に1人はそういう条件を持っているということを、頭の片隅に入れておくと良いかも知れません。